
Sky Path
2018
Light / Refraction / Wind
海面に伸びる月の光の線が、《Sky Path》の出発点となった。作品は、自然光が構造によってどのように空間へと導かれるかを探究している。透明な三角柱アクリルロッドが差し込む光を捉え、反射と屈折を繰り返しながら、空間を横断する光の軌跡を生み出す。太陽高度の変化によって光線の位置や強度は一日を通じて移り変わり、とりわけ冬の低い西日では、一本の軌跡のように長く連なる反射が空間を貫いていく。構造体には簾(すだれ)の機構を応用し、荷重が一点に集中せずフレーム全体に分散されるように設計されている。各パネルは独立して自立しながら、屏風のように視覚的な連続性を保っている。
構造のわずかな動きが光の線を微かにずらし、鑑賞者の位置によってその幾何も変化して見える。《Sky Path》は、自然光が空間を移動し、その道筋を表しながら変化していくための枠組みをつくり出している。
Year
2018
Location
Tokyo, Japan
Material
Triangular acrylic rods, Erector Pipe
Size
H 4000 × W 8150 × D 4800 mm
Element: H 4000 × W 1000 × D 28 mm
Exhibition
Graduation Exhibition
Venue
Tokyo University of the Arts




PHENOMENA
太陽光の軌跡
季節ごとの太陽高度
大気の明るさ
↓
APPARATUS
三角柱アクリルロッド
反射・屈折の幾何
荷重を分散するフレーム
↓
SPATIAL EXPERIENCE
動き続ける光の線
変化する空間の軌道
動きによって生まれる知覚
海面に伸びる月の光の軌跡が、《Sky Path》の出発点となった。この現象は、光を単なる照明ではなく「空間を移動する道」として捉える視点を示唆していた。作品はこの観察を空間構造へと翻訳している。透明な三角柱アクリルロッドが差し込む光を受け止め、反射と屈折によって光の線を導く。太陽の動きとともに光の軌跡は一日中変化し、インスタレーション内部に一時的な光の道を描き出す。構造体には簾(すだれ)の機構を応用し、荷重が一点に集中せず全体に分散されるよう設計されている。これにより微細な動きを受け取る柔らかな構造が成立する。作品は海の反射を再現するのではなく、光が自らの軌跡を描くための「条件」をつくり出している。構造の内部で、時間・運動・知覚が交わり、自然光の軌跡が空間として立ち上がる。




Year
2018
Location
Tokyo, Japan
Type
Research Installation
Material
Triangular acrylic rods, Erector Pipe
Dimensions
H 4000 × W 8150 × D 4800 mm
Element
H 4000 × W 1000 × D 28 mm
Exhibition
Graduation Exhibition
Tokyo University of the Arts
Tokyo University of the Arts
Award of Design N 2018
Cooperation
Yoichi Suzuki (Sumida Manufacturing Co., Ltd.)
Shooting
Takatoku Nishi
Video Editing
Takatoku Nishi
