
Koive
2023
Light / Tension / Reflection
北の風に揺れる白樺の葉は、地面に光と影の儚いパターンを刻む。《Koive》は、この繊細なリズムを空間構造へと翻訳した作品である。フィンランドでのレジデンス期間に制作され、葉の動きを再現するのではなく、揺らぎによって生まれる「間」のリズムを空間として立ち上げることを試みている。穿孔されたスチールストラップは、もともと空いている穴が曲がりの方向を導き、張力としなりの相互作用によって、素材自体が自らの形を決めていく。あらかじめ輪郭を決めるのではなく、素材の固有のふるまいに形を委ねる構造である。
太陽光が金属面に触れると、微細な反射が現れ、太陽の角度の変化に合わせてゆっくりと漂う。構造そのものはほとんど静止しているにもかかわらず、光と影の交差によって空間に穏やかな動きが生まれ、周囲の空気が呼吸しているように感じられる。
Year
2023
Location
Helsinki, Finland
Material
Perforated steel strips
Size
H 3670 × W 8200 × D 1200 mm
Element: L 10 m × W 20 mm × T 0.7 mm (×18)
Exhibition
HIAP Open Studios 2023
Venue
Helsinki International Artist Programme (HIAP)




PHENOMENA
低い北方の太陽光
風に震える白樺の葉
移ろう影
↓
APPARATUS
穿孔スチールストラップ
素材の張力
自己決定的な形態
↓
SPATIAL EXPERIENCE
揺れ動く反射
静かな大気の動き
光と影の「間」の生成
《Koive》という名称は、フィンランド語で「白樺」を意味する。レジデンス期間中、低い太陽光のもとで風に揺れる白樺の葉は、地面に絶えず変化する光と影のパターンを刻んでいた。作品は、その動きを模倣するのではなく、揺らぎによって生まれる「時間的な間(インターバル)」を空間として立ち上げることを目指している。穿孔されたスチールストラップは、張力や重力、そして材料固有のふるまいに従って自ら形を決めていく。あらかじめ輪郭を規定するのではなく、素材の内的な論理によって構造が生成される。太陽光が金属面に触れると微細な反射が現れ、太陽の角度の変化に応じてゆっくりと漂う。構造そのものは静止しているにもかかわらず、光と影の重なりが穏やかな動きを空間にもたらし、周囲の空気が静かに呼吸しているかのような感覚が生まれる。




Year
2023
Location
Helsinki, Finland
Type
Residency-based Research Installation
Material
Perforated steel strips
Dimensions
H 3670 × W 8200 × D 1200 mm
Element
L 10 m × W 20 mm × T 0.7 mm (×18)
Exhibition
HIAP Open Studios 2023
LICC - London International Creative Competition 2025 (GBR)
Shortlisted in Create (art), , Categories CREATE (Art).
Organisation
HIAP – Helsinki International Artist Programme
Foundation
TOKAS — Participating Creator Exchange Residency Program 2023
Shooting
Takatoku Nishi
Video Editing
Takatoku Nishi
