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光に照らされた一滴の存在に意識を向けるインスタレーションである。水盤の下から投射された光が氷の塊をゆっくりと融かし、やがて一つの滴が生まれ、落ちていく。その瞬間、わずかな飛沫が光り、表面を破る一刹那が現れる。見過ごされがちな出来事だが、そのなかには時間が深く刻まれている。氷は相転移し、水は広がり、微かな音が響く。滴が落ちるたび、光が空間に瞬き、静かなリズムが生まれる。制御は最小限に抑えられ、自然な融解そのものが構成の原理となる。変化し続ける物質を通して、作品は空間のなかに時間の痕跡を描き出す。消えゆく瞬間が逆説的に記憶に残る——その緊張関係が本作の核にある。





Technical Data
Type: Research-based Installation
Exhibition: Independent project
Venue: Tama Art University, Tokyo, Japan
Material: ice, water, glass, LED
Size: H 700–1000 × W 2480 × D 14900 mm
Ice unit: H 60 × Ø 60 mm
Credits
Shooting: Takatoku Nishi
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