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光を受けて輝く一滴の美しさに焦点を当てたインスタレーション。
水盤の下から照射された光が氷を溶かし、滴や水飛沫が一瞬の閃光を生み出す。その儚い現象は、時間とともに姿を変えながら、空間に微かな音と光の律動を刻む。
滴が落ちるたびに生まれる光の粒は、静寂の中で呼吸するように空間を照らし、氷・水・光の連鎖が「時間の流れ」を可視化する。人工的な制御を排し、自然の融解という現象そのものを空間の構成原理とすることで、生命的な律動が静かに立ち上がる。
本作は、西が初めて光と時間の関係に取り組んだ作品であり、光の作品の原点となった。変化する物質を通して、空間に刻まれる時間の詩的な痕跡を探る試みである。



TITLE : 滴の光 / Drop of light
VENUE : 2-1723 Yarimizu Hachioji, Tokyo
MATERIAL : Ice, water, Glass, LED
SIZE : H700-1000, W2480, D149000 (Ice: φ60, Glass : H50, φ130)
DATE : November 2012
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