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光が物質を通り抜けながら視界を遮る――その矛盾する現象に魅了されたことから、「MIRAGE CUBE」は生まれた。
本作は、光・透明性・反射の関係性を探る空間インスタレーションであり、『建築光幻学』における「透光不透視の世界」という概念に着想を得ている。水槽の観察を通して、西は、水と光が織りなす反射が、透明でありながら鏡のように空間を変容させることに気づいた。この効果を空間化するため、独自に水を保持できる特殊なアクリルキューブを開発。光が複雑に反射・屈折し、虹色の輝きを放つ幻想的な環境を生み出している。
本作では、透明性と不透明性の境界が揺らぎ、鑑賞者の視覚が絶えず再構成される。光が構造体の内部を通過しながら知覚の焦点を曖昧にし、空間そのものが現象へと転化していく。
「MIRAGE CUBE」は、西の光学的探求の原点であり、建築的構造を通して光の現象を再定義する実験である。光学現象と空間の詩的構造が交錯し、知覚の深層に触れる体験をもたらしている。






TITELE : MIRAGE CUBE
EXHIBITION 1 : SHINJUKU ART COMPETITION ( space design)
EXHIBITION 2 : TAMA ART UNIVERSITY EDD Graduation Work
VENUE 1 : Shinjuku Center Building 1F lobby
VENUE 2 : 2-1723 Yarimizu Hachioji, Tokyo
DATE 1 : 21 August - 6 September. 2015
DATE 2 : 20 March - 23 March. 2016
MATERIAL : Acrylic , Water
SIZE : 1 cube = H100, W100,D100 / H100,W50.D100 (Half size)
EXH 1 ; H1000, W1200, D1200(396 sets)
EXH 2 ; H2100, W2340, D2340(1,249sets)
SHOOTING : Takatoku Nishi
VIDEO EDITIONG : Takatoku Nishi

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