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pacific rim プロジェクトは国際的な創造現場で活躍する高度な人材を育成することを目的に、多摩美術大学と米国のアートセンター・カレッジ・オブ・デザインが2006年から実施している国際共同プロジェクトで、9回目に当たる今回のテーマは「Light & Shadow – The Art of Illumination」をテーマに14週間にわたりプロジェクトが行われた。私たちコンビは「余韻の光 : 消えていくまでの物語、消えたあとの記憶」をコンセプトに2つの作品を制作。私は作品アイディアと光の現象を主に担当した。

京都を訪れ日本の繊細な美しさや想像生に感銘を受けたことから始まる。枯山水では水がない庭園に、砂や岩を組むことで水の流れを想像させる。それは実際の水よりも躍動感を思わせ、また静寂を思わす。人により思う風景は違うが、誰しもが水を感じることができる。そして、雨の京都で見た、雨粒が地に落ち、波紋の広がって消えて行く姿にひとつの物語を垣間見た。物語が終わった後に残る物語の余韻に、人は「しみじみ」と感じる。私たちは光を使って物語を作り、人の心に余韻を与える。

「うつろい」は雨粒が落ち水面に当たり広がってゆく、一瞬一瞬を時間の層と捉え、表現したペンダントライトである。生まれたばかりの滴を青い光で表現し、滴が水面に当たる様子を補色の原理を使い中心の白となり、広がっていく様子を橙色で表した、一つの物語。

作品
寄り
会場
TITLE  : うつろい/ UTSUROI    (余韻の光 / Echo of Light )
EXHIBITION  : Pacific Rim 9 Final Exhibition
VENUE  : 
2-1723 Yarimizu Hachioji, Tokyo
DATE  : November 2014
MATERIAL  : LED, Acrylic plate, Aluminium pipe  ( Hairline and anodised aluminium )
SIZE  : H1500, W200, D200
COLLABORATION  : Hiroshi Sakuma ( Art Center College of Design, USA  )
​SHOOTING  : Takatoku Nishi
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