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光は物質を通り抜けながら、同時に視界を遮る。その矛盾に惹かれたことから本作は始まった。水は透明であるはずなのに、ある角度では鏡のように空間を跳ね返す。光は内部で反射と屈折を繰り返し、視線の行き先を裏切る。そこに「透光不透視」の着想が生まれた。効果を空間へ拡張するため、水を保持できる特殊なアクリルキューブを開発した。内部の水と外光が干渉し、像はわずかな角度の変化で崩れ、虹色の反射が立ち上がる。透明でありながら、空間は確かに遮られている。本作では、透明性と不透明性の境界は固定されない。光が構造体を通過するたび、焦点はずれ、奥行きは曖昧になる。空間は物質でありながら、次第に現象へと移ろう。「MIRAGE CUBE」は、西の光学的探求の原点に位置づけられる試みである。光を素材ではなく出来事として扱う実験であり、見るという行為そのものを問い直す。  

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SHOOTING  : Takatoku Nishi
VIDEO EDITIONG  : Takatoku Nishi
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