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地中海の水面が光をまとって揺れる。その変化が着想となった。マルタ共和国での滞在中、穏やかな日と風の強い日とで、同じ海がまったく異なる輝きを見せた。その差異を空間の内部で扱うことを考えた。手がかりとしたのは障子の構造である。光を透過しながら遮り、向こう側との距離を曖昧にする枠組みに、反射角度を制御する仕組みを組み込んだ。内部では縦横に配置された反射パーツが異なる反射率を持ち、市松状の周期を生む。鑑賞者が移動すると反射はずれ、光は固定されない。揺らぎは水面のように空間へ広がる。「Choppy Sight」は、建具という境界装置を通して自然現象と人の動きを接続する試みである。形を主張するのではなく、反射の条件を整える。そこに生じるのは制御された不安定さである。





ORGANISATION : IAM Institute of Art Malta Language Program
SHOOTING : Takatoku Nishi
VIDEO EDITING : Takatoku Nishi
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