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光が空間を照らすとき、必ず影が生まれる。その関係から本作は始まった。強い光を一方向に向けると、反対側には深い影が立ち上がる。光量が増すほど闇は濃くなる。照らすことは同時に隠すことでもある。「闇を魅せる」というテーマのもと、闇を消すのではなく際立たせる構成とした。装置は建築的要素として再構成され、光源は一点に収束し鋭い境界線を引く。その線を越えると、質の異なる空気が現れる。タイトルが示すのは、光と影のあいだに生まれる境界である。陰影礼賛で谷崎潤一郎が論じたように、闇は単なる欠如ではない。本作はその関係を体験として提示する。光と闇を同時に成立させることで、空間に層を生み出す。





SHOOTING : Takatoku Nishi
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