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風が光を揺らすとき、空間は静かに呼吸を始める。「Ripple」は、自然の力が空間に波紋を描く、その一瞬の美しさを捉えた作品。


水面に雨粒が落ちる風景から着想を得た本作では、空間全体が天候や時間の変化に呼応して、緩やかに変化していく。天井に吊るされたアクリルパイプと三角柱プリズムを通して自然光が屈折し、床面には水面のように揺らめく光の模様が現れる。その模様は空気の流れによって絶えず形を変え、空間全体に波紋のような現象が広がっていく。


建築空間は、現地の風向や太陽高度を実測し、素材の応答性を検証するプロセスを通じて構築された。人工的な動力を一切用いず、自然の力のみで空間が動く構成とすることで、「いま、ここ」でしか体験できない儚い現象が立ち現れる。


「Ripple」は、西が提唱する「現象建築」の方法論に基づき、自然の作用そのものを構成要素として再構築する試みである。風と光の対話を通して、空間が呼吸するように動き、自然の秩序が静かに顕在化している。

外観1
外観2
作品2
作品1
現象寄り1
夕方の現象
TITLE  : Ripple
EXHIBITION  : Doctoral Program Final Exhibition 2020
VENUE  : 12-8 Ueno Park, Taito-ku, TOKYO 
DATE  : 10 December –  20 December. 2020

MATERIAL  : Wood, Plasterwork  / Acrylic pipe, Prism, Polycarbonate seat
SIZE  : H4000, W27960, D4675(95 Square meter
SPECIAL THANKS  : Miki Orihara, Takumi Fujiwara, Katsunori Honma, Yoichi Suzuki
PHOTO SHOOTING  : © Nacása & Partners Inc. Futa MORIISHI
DRONE SHOOTING  : Yukihide Nakano 
SHOOTING
 : Takatoku Nishi
VIDEO EDITING  : Takatoku Nishi
2023-APLUS
2023-VISION
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educates awasrds
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